－バレエを始めたのはいつからですか？
母の影響で3歳からバレエを始めて、中学生の時にバレリーナとしては先へ進むことが難しくなったこともあり、バレエだけではない舞台芸術の道へ進むことになりました。
舞台は見るよりやる方が好きだと思っていたので、20代まではいろいろオーディションを受けたり、自分にあっているかどうかは別として「やりたい」を優先して舞台に立つ道を探していました。

－バレエ教室の講師や運営を始めて、現在どれくらいになりますか？
アシスタントは高校生くらいから始めましたが、本格的に教えることになったのは7年ほど前です。経営者になったのはこのスタジオを法人化してからですが、実際に最前線で経営を始めたのは1年半くらい前からです。

－本格的にバレエ教室運営を始めて、一番困ったことや苦労したことは何ですか？
まずは、会社のしくみがわからなかった。会社として運営することの流れが全くわからなかったです。教室運営自体は、関わっていたので流れはある程度わかっていましたが、とにかく人手が足りないことで苦労しました。ちゃんとやろうと思えば思うほど、やることが増えていくんです（苦笑）。引き継いですぐに発表会もあったので、運営のしくみを構築することが一番大変でした。

－経営コンサルティングを使おうと決断した理由は何ですか？
最初は高い！って思ったけど、経営自体知らなかったし、「なんとなく」でやれる気がしなかったからです。
それで、一恵さんとお話する中で、行き当たりばったりでなく、会社としてちゃんとやれる方法があるんだというのが見えてきたことが大きかったです。あとは、1人で経営するという不安が大きかったのもあります。

－「経営コンサルティング」に対してはどんな不安がありましたか？
まわりの先生で「経営コンサルタントが嫌い」という方もいたりしましたが、そもそも私自身はどんなことをするかは知らなかったです。ただ、結果に保証がない中でお金を払うということは不安でした。本当に結果は出るのかなと。あと、コンサルは押し付けてくるというか、いろいろ決めてくれる人だと思っていました（笑）

－実際に利用してみて、どうでしたか？
まだまだたくさん不安はあるけれど、「やれてるよね私！」って思う時が増えました。一恵さんは、私にとって「決めてくれる人」ではなく、経営者として判断できるようになるために「答えを導き出してくれる人」です。不安でいっぱいな状態から、自信につながるようにしてもらえるので、今は階段を1段どころか3段4段くらい上がった気がします。

－具体的に経営で改善できた点を教えてください？
はい、「慣習」でやってきたものがずっと腑に落ちてなくて、「違和感」があったのですが、それを正せてきました。その作業は今もしている最中です。月謝の算出方法や発表会の費用の出し方など、何の根拠もなく1万とか3万とかとやっていたものについて、根拠の出し方がわかってやっとスッキリしてきました。
感覚ではなく根拠ある算出方法をアドバイスしてもらえたので、今は自分で考えて納得するものを作れるようになりました。

－お金の面での改善ポイントは大きかったですね。特に「月謝」は利益のでる事業の仕組みになっていなかった。
それに気が付けたのは大きかったです。他にできることを考えて改善できるようになりました。そして、数字にすると答えがでることがわかりました。みんなのフィーリングを予測してじゃなくて、こういう根拠でこうしますが詰めて出せるようになりました。

－経営者として成長できたと思ったのはどんな時ですか？
レッスン料が安い教室をみたときに、なぜこんなに安いのかと疑問に思い、自分で根拠がわかったときです。相場があってなかった世界なので、各教室のやり方や見せ方がわかってきました。そして、一恵さんの「いくら高くなってもそれ以上の満足度を出せばいい」という言葉が残っていて、今はその満足度を追求中です。

－最後に、次の課題や目標を教えてください。
みんなが来たいと思える教室にしたいです。このスタジオにくると元気になる、他のことでも頑張れる、そういう場所にしたいと思っています。そういうことが「なんとなく」ではなく、「明確」になってきたことも大きいですが、そのためにも自己管理も含めてスキルアップすることと、次の事業を作っていくことが次の課題です。

－いろいろとお話しいただきありがとうございました。